「おぇ どうしたい。」
「雪につっぺって動かねぇよ。」
「あちゃけつからロープでひっつってみるかぃ。」
「たのまぁ。ロープがすべっけぇからしっこくリ
作ってみてくんろ。」
「だめだ。おぇ!ちっとべぇ動いたけんど
らちゃあかねぇぞ。」
「こんだ てこっぽ めっけて めぇから
つっこくってみらざぁ。」
「車がおっこれねぇように でぇじにやんてくんろよ。」
「大丈夫!大丈夫!わっきゃねぇよ。」
「おぇてめぇとぉの車じゃねぇからめた
ちょんこづいて やだいなぁ。」
「棒の先っぽにいっかってみてくんろ。」
「おぉっ!出た出た!」
「おいとぉにおごっそうするからおらとここぉやぁ。」
「あぁ、よばれらずぅ。」
※いつも楽しい投稿ありがとうございます。今回は合作というだけあって
すばらしいですね。こんな短い会話の中に25もの方言が・・・。(でも、
この会話の中にはまだ方言があるような・・・)こうしてみると佐久周辺は
方言のかたまりじゃあないですか!また、あらためて佐久の文化を
知った気がします。次回投稿も心待ちにしております。
(あさま日和編集社)
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わけぇしょう・・・若者達、青年達 (しょう・・・達)
つっぺって・・・溝などにはまって
けつ・・・うしろ
ひっつって・・・引っ張って
すべっけぇ・・・すべる、すべすべしている
しっこくり・・・結び目
ちっとべぇ・・・少しぐらい
らちゃあかねぇ・・・らちがあかない
こんだ・・・今度は
てこっぽ・・・てこ棒 (棒の事を・・っぽ と言う、例:はぜっぽ・・・
刈った稲を掛ける長い棒)
めっけて・・・みつけて
めぇから・・・前から
つっこくって・・・突いて
おっこれねぇように・・・壊れないように
でぇじ・・・大事、大切、ていねい
わっきゃねぇ・・・わけない、簡単
てめぇとぉの・・・自分達の
めた・・・どんどん、ますます
ちょんこづいて・・・調子づいて
先っぽ・・・先端
いっかって・・・乗っかって
おいとぉ・・・君達、おまえ達
おごっそう・・・ご馳走
おらとこ・・・私の家
よばれらずぅ・・・ご馳走になろう
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●村の母チャン達の会話(ちょっといせぇいいオバチャン)から・・・。(南佐久出身横浜在住:陽気なアリさん)
「おめんちの父チャンは 何してる?」
「せんぜぇの畑をかんましてるだに。
なっぱまくに草がたんと おいてて
しょうねぇから」
「そりゃあせっこういいなあ。
おらちのはきんな飲みに行って、
らっちょもねぇ女にしゃっかまって
今朝けぇって来ただに。そべぇてててんで
しょうねぇもんだから今にぶちゃってやらずよ。」
「またたいむねぇこんで きもいって。」
「そいでも よた男には、おらみてぇなやんべぇ
なのが嫁に来てやるだに。」
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いせぇいい・・・元気の良い
せんぜぇ・・・家の敷地に隣接する畑
かんます・・・掻き回す、トラクターで耕す
なっぱ・・・特に野沢菜の事(なっぱまくは 野沢菜の種を播く)
たんと・・沢山
おいてて・・・生(は)えてて
しょうねぇ・・・仕方ない、どうしようもない
せっこういい・・・よく働く
おらちの・・・配偶者、夫婦の片方を呼ぶ
きんな・・・昨日
おらちの・・・配偶者、夫婦の片方を呼ぶ
らっちょもねぇ・・・つまらない、たいした事もない
しゃっかまって・・・捕まって
そべぇて・・・甘えて
てんで・・・本当に、まったく
ぶちゃって・・・捨てて
たいむねぇこんで・・・たわいもない事で
きもいって・・・頭にきて
そいでも・・・それでも
よた・・・悪い、物にならない
やんべぇ・・・丁度良い、具合良い
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●60歳過ぎと思しき主婦の会話から・・・。(臼田町:MKさんからの投稿です)
「きのうはうちで野沢菜を樽に三つ漬けただよ」
「よくだにー!まさか働き者(モンと発音)だいね。
父ちゃんもせっこうよく手伝って?」
「だれーっ、朝からパチンコだに」
「あんまししんのにならんようになからにやるだいね」
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よくだに・・・よくやるねえ、すごいねえ、の意味を持つ反面、よくやるわ、まあ
ご苦労なことでといった感嘆と一部は呆れた感の表す間投詞
まさか・・・古語の<まさしく>から生じたとされる本当に、確かにの意味を持つ
副詞
せっこうよく・・・勤勉に、熱心にの意味を持つ形容詞。既出の
「ちゅうっくらい」の対義語的な語
だれー・・・何言ってるのよ、そんなことないよ、の否定的な間投詞
あんまし・・・あんまりの意味の副詞
だに・・・語尾につく接尾語 南佐久に多いか?
なから・・・ほどほどに ちゅうっくらいがいい加減的な意味に対して
そこそこに、適度の意味を持つ形容動詞?
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※既出ですが佐久地区は「ヒ音」が「シ音」に反転するので(ときに逆も)消費税はヒョウシゼイ、潮干狩りはヒオシガリ、差し引きは
サシシキ(差式と書くことあり)となります。また人名で「ひろみ」にしようとして「志路美」、「ひでこ」にしようとして「志出子」の例が
あります。届ける人も戸籍係りの人も発音できなかったんでしょうね。役場でのやりとりを考えると面白いです。
当方、大学出てから21年佐久に住んでいたらときどきヒとシが間違って発音することがあります。何が原因かわかりませんが・・・。
●世間話から・・・。
「最近、オレオレ詐欺が流行ってるらしいわ。」
「年寄りばかり騙す電話ずら?」
「そうそう、こすい事するんな〜。」
「それにしても騙された年寄りはおやげねえんな。」
「そんなよたこくのは、めた捕まりゃあいいんな・・・。」
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※こすい・・・ずるい、ずるがしこい
※おやげねえ・・・かわいそう
よたこく・・・悪いことをする、いたずらする。ほかによたもの・
よたもんなどと言う場合があるが、物に対しては粗悪
な物の意味。人に対して使うときは’悪いやつ’やいたずら
ばかりしている人間をさす場合も・・・。
※めた・・・もっと、たくさん
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※この方言は9月に東京から佐久に戻ってきたと言う
杏月パパさんからの投稿です。「久しぶりに地元の
人と話すとその方言の多さに驚かされました。」との
事です。
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●親子が遊んでいます・・・。
父「ももかすぞ〜!」 コチョコチョコチョ
子「やだ〜!ももっかいよ〜!」
父「本当はうれしいくせに〜」 コチョコチョコチョ
子「本当にももっかいよ〜!やめて〜!」
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●お葬式の帰りの会話から・・・。
Aさん「今日のおっしゃん、まてだったな・・・。」
Bさん「なにが?」
Aさん「お経の読み方とかさ・・・。」
Bさん「お経の勉強でもしたことあるの?」
Aさん「ないけどさ・・・。」
Aさん「そういえばまてと言えば、この間行った床屋よかったぞ!」
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おっしゃん・・・和尚さん
まて・・・まて〜とのばす場合もある。丁寧の意味。「待て」
とは明らかにニュアンスが異なる
イボをつる・・・スネる。いじける
まる・・・する。主に排泄物を出すときに使う人が
おおいような・・・
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Bさん「どこの?」
Aさん「ほら、くるくるけんの横にある床屋だよ。」
Bさん「あそこは知ってるよ。この間、弟が行ってイボつって帰ってきたよ・・・。
どこがまてなんだよ・・・。下手だぞ・・・。」
Aさん「・・・。」
Aさん「ちょっともよおしてきた。ウン○まるとこないかな。」
Bさん「まったく・・・どこでもまれるだろ!都合が悪くなるともよおすんだから・・・。」
どうやらこのふたり友人同士らしいんですけど・・・。きたない結末になってしまって
申し訳ありません・・・。
●「まる」に関してはこんな投稿も・・・。(南佐久出身横浜在住:陽気なアリさん)
佐久出身者Aが、東京の友人Bと二人で山手線のある駅のトイレに入る寸前に・・・。
A 「あっ。さっきの店にカバン置いて来ちゃった。取りに行って来るからオシッコまっててね。」
Aはそう言うと走って行ってしまった。残されたBはAが戻る
までジッと我慢していた・・・。
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少し下品ですが、佐久地方(もう少し北方でも)でトイレで用をする事を
「まる」と言います。幼児がトイレトレーニングに使う「おまる」が語源かと
思うのですが・・・。その「まる」は方言で、そのまま東京に来て使うと
大変な事になります。
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●佐久の方言の特徴のひとつとして「ひ」を「し」と置き換えて話すことがあります。例えば・・・
おばあちゃん夫婦が北海道旅行から帰ってきて嫁に言いました。
婆「いや〜、北海道はしろかったよ〜!」
嫁「そうですか。」
嫁は思いました。(今は6月、北海道はまだ雪がたくさん残っているのかしら?)
婆は「広かった」と話したつもりでしたが、地元育ちでない嫁には伝わらなかったようです・・・。
人によっては名前まで「し」と読むことがあります。それが親であっても・・・。
「おい!しろし!」
もちろん彼の名は「ひろし」です・・・。
これから子どもが生まれる方は気をつけましょう???
●運動会でおばあちゃんと孫の会話から・・・
孫 「お姉ちゃんのとびっくら始まったよ。」
婆 「あんなに一生懸命走ったら、しんのずらに。」
孫 「あ!お姉ちゃん転んじゃった!」
婆 「おんぼさますりむいてねえかい?」
孫 「大丈夫みたいだよ。」
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とびっくら・とびっこら ・・・かけっこ
しんの ・・・しんどい、疲れる
おんぼさま ・・・膝小僧
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●主婦の立ち話から・・・
「この前、○○さんちの息子が髪の毛金色にして歩いてただっつうわ。」
「あら、金髪なんてしょうしくねえずらか」
「最近の子はらっちもねえ事ばっかするだよ〜。染めるだけでも時間掛かるっつうしな。」
「わたしなんか、そんなずくもねえわ。」
「そういえば、××さんちの息子も、東京に行ったまんまはあるか帰ってこねえんな。夜の仕事でも
してるじゃあねえか。」
「だれさ、美容院で働いてるって話だに。」
「あののうなしがかい?昔っから婆ちゃん子でぞぜえてばっかいたにな〜。」
「今じゃ、せっこよく仕事してるだよ。さっちら遊びもしたみてえだしな。」
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しょうしい ・・・恥ずかしい
らっちもねえ ・・・くだらない、無駄
ずく ・・・「やる気」「その気」と言うような意味。
「ずくがない」「ずくなし」 などは「やる気がない」「その気がない」と言った意味で用いられる。
もっと細かく訳すのであれば「面倒くさいからヤダ」と言った意味が当てはまる。東京などに出ていき、
一番最初に「なにそれ?」と聞かれるのは、この言葉?
はあるか ・・・長い間
だれさ・だれ〜 ・・・「いいえ」、あるいは「違うよ」の意味で否定するときに使われる。
のうなし ・・・「役立たず」?何に対してもやる気のない、あるいは仕事嫌いなど
ぞぜえる ・・・あまえる
せっこよく ・・・精をだす、精がでる
さっちら ・・・さんざん
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●バーベキューにて・・・
「そろそろおきおこしてくれや!」 「炭がねえんだけど。」
「あ!野菜もねえや。しょうがねえな、買いにえべや。」
「じゃあ、いかず。」
・・・「おきができたよ!」 「じゃあ、肉焼けや」
・・・「そろそろとんましたほうがよくねえか」
「まだうわっかしか焼けてねえよ。」
「いや、もういいよ。おめえはやる事ちゅっくれんだからな。」
「おめえはしゃらっつねえけどな・・・。」
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おき ・・・炭火、火
えべや・いかず ・・・行こう
とんます ・・・かんますとも言う。裏返す、使い方に
よってはかき混ぜるの意味も
うわっか ・・・表面
ちゅっくれん ・・・いい加減
しゃらっつねえ ・・・ずうずうしい
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